Deutsche Grammophon 139 043 – カラヤン指揮ベルリン・フィル – シューベルト : 交響曲 No.9 グレート
Karajan / Berlin Philharmonic Orchestra – Schubert : Symphony No.9 – Deutsche Grammophon 139 043
端正でさわやか、しかし上品な演奏だ。音楽の多彩さ、変化の幅の広さ、ムーティは経験を積み重ねて特徴である厳格なフレージングを究めた。歌うところは極限まで歌い、間はたっぷりと取り、しかしものすごく厳しく、オペラティックで悲劇的な表情も濃い貫禄は1979年のこのレコードに期待してはいけない。
颯爽とした指揮ぶりとメリハリのはっきりした音楽で女性受けしたし、甘いマスクはクラシック演奏家のファンクラブがアイドルのそれのようだった。また大名曲、珍曲、秘曲までも録音するといった八方美人が仇となったか、得意な曲だけ残って欲しいところだけどアナログ録音時代には実の入ったレコードは少ない。
ムーティのチャイコフスキーを聴きたければフランス国立管弦楽団を指揮した、フランスのオーケストラらしいしゃれた美しさが横溢する「悲愴」がいい。1980年発売。
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