ファッショナブルな冒険心 男の代わりに美女が犯人に挑む。グレース・ケリーとヒッチコックの映画『裏窓』

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James Stewart, Grace Kelly, and Alfred Hitchcock on the set of REAR WINDOW, 1954

[icon name=”icon-film”]特撮はリアルな恐怖感を与えない

数年前に映画館で観た時には、はっと息を呑む映像だったのがDVDで観たり、テレビ放映のハイビジョンで観るとCGが作為的に感じられて興ざめすることがありませんか。
ヒッチコックのサスペンス映画『裏窓』は昭和29年夏にアメリカ公開、日本は翌30年のお正月映画でした。
当時映画館の入り口を飾ったスチール。映画情報誌もまだまだ高い買い物だったでしょう。豪華な作りの月刊誌はステイタスでもありました。
通りを行く人が上映作品に夢を馳せる助けになったのがこうしたスチール。ジェームス・スチュアート、グレース・ケリーと監督アルフレッド・ヒッチコックが一緒に写った演技指導の風景でしょうか。
こうしてみると、アパートはセット。向こうの景色は書き割りだと感じるのですが映像では自然な光を浴びている。
CGで描かれた世界も、いずれはヴァーチャル感のないものになるのでしょう。

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昭和29年には、暮れに東宝映画『ゴジラ』が公開されました。3月にビキニ島の核実験があって第五福竜丸事件は日本人にとって衝撃となったことでしょうが、アメリカも日本も新たなる世界への冒険に胸を熱くしていた時代だったでしょう。世界を旅行する番組が毎週放送されて視聴率が良かったのは、そう言う時代の象徴だったのではないかとも思います。

[icon name=”icon-file-text”]『裏窓』チラシの片隅

スリラーの第一人者アルフレッド・ヒッチコックの「ダイヤルM をまわせ」につぐ作品で、1955年に初めてわが国で公開され、大好評を博したものである。
裏窓から偶然、殺人の現場を見てしまった男を主人公にして繰りひろげられるヒッチコック得意のスリラーで、ユーモアと緊迫感を交錯させた彼の演出は見事な冴えを見せ、原作を凌ぐ面白さと賞賛された傑作である。

原作は、『黒衣の花嫁』、『幻の女』などで名高い探偵作家コーネル・ウールリッチ(別名、ウィリアム・アイリッシュ)の短篇。
撮影監督は『見知らぬ乗客』、『結婚泥棒』のロバート・バークス。
音楽は『陽のあたる場所』のフランツ・ワクスマン。

主演は、ヒッチコック作品では『めまい』、最近作では『馬上の二人』などの大スター、ジェイムス・スチュアート。その相手役に、近くカムバックを伝えられる王妃グレイス・ケリー。

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日本でのロードショーから7年後。二番館でしょうか、リバイバル上映でしょうか。地方の映画館で1962年6月に上映された時のチラシ。
『今週の休憩演奏』でレコードがかかる曲目が案内されているのが、とても懐かしく感じられます。
今では気にかけることもないし、入れ替え制が通常になっているので休憩時間の音楽に耳を傾ける人はないでしょう。

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