音楽家の生涯を描いた映画では最高峰に評価されるだろう。真実のモーツァルトは映画のとおりではないけれども、最新の研究に即しているところとイマジネーションが上手いことミックスされています。 刺激的なほどデフ…

音楽家の生涯を描いた映画では最高峰に評価されるだろう。真実のモーツァルトは映画のとおりではないけれども、最新の研究に即しているところとイマジネーションが上手いことミックスされています。 刺激的なほどデフォルメされたところ、あの下品な笑い方など、医学的にも裏付けのあるところ。映画ではロマンティックな死の描写となっていますが、脳障害があったことは解明されている。 さすがに映画に『おしりをなめろ』とか『うんちくん』の歌が登場しなかったのは残念。 映画の中で「フィガロの結婚」をイタリア語にするか、ドイツ語にするかというシーンで、モーツァルトが何語でもいいですよ、と答えるのがモーツァルトの音楽の特徴をよく言い得ているでしょう。モーツァルトにとっての音楽は、彼の自己表現であり宗教曲だからとか、遊び歌だからという仕切りはなかった。よく取り上げられるのが、フィガロの結婚の伯爵夫人のアリアと、ミサ曲が同じ曲で歌詞が異なるだけ、だということに現れている。 映画ロードショー時に出たCDには、映画で使われた演奏とは違う音源もありました。ネヴィル・マリナーはモーツァルト全集をフィリップスに録音していますが、それとも録音は異なります。 映画『アマデウス』のドラマにふさわしい演奏をここでしていると言えます。曲によっては部分だけで全曲でないのは残念でしょうけど、サウンドトラックとしての演奏であることを失念してはならないと思います。 マリナーのモーツァルトとしては、このサウンドトラックではなくフィリップスに録音している方を重視してください。 http://goo.gl/EbMuJ

投稿者: 648r

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