ヘルフゴットを今振り返るのは結果の見えているギャンブルだ。未知の音楽家のことを知るには良かったと思うよ。然し、良く出来たドキュメンタリーを日本では幻のピアニストみたいなアピールしちゃう傾向は否めない。…

ヘルフゴットを今振り返るのは結果の見えているギャンブルだ。未知の音楽家のことを知るには良かったと思うよ。然し、良く出来たドキュメンタリーを日本では幻のピアニストみたいなアピールしちゃう傾向は否めない。奇蹟とか伝説とか、録音が日本でリリースされる機会にはなったけど、映画としては戦場のピアニストや、船上のピアニストのほうがまだいい。CDは一聴の価値はあるけど、ベスト何とかといったシリーズには入っていないところを見ると、察しのつくところでしょう。映画後のラフマニノフよりも、チャイコフスキーのほうがわかりやすい。これは寧ろ音楽好きには楽しめる。クラシック聞きはそっぽ向くだろう。 http://goo.gl/APKtIW